眉薬 SS リバですご注意ください! 

 

 

 

 

<kiss>

 

 

 

 

 

眉村の大きな手に肩を引き寄せられた。

 

 

「何だと?」

 

「キスぐらい、俺がしてやる。」

 

 

部屋に呼び出され、急に何を言い出すかと思えば・・・。

どうせ、さっき談話室で他の奴らと下品な話で盛り上がってたことがおもしろくないだけだろ?

 

 

「・・・・・・・・・嫌だ。」

 

 

俺のこと所有物か何かだと思ってる。

いつも俺が言うこと聞くと思ってる。

 

 

「なんでだ。」

 

「・・・・・・。」

 

「薬師寺。」

 

横を向いてだんまりを決め込んでいたら、今度はベッドに押し倒された。

 

 

「・・・・・・んだよ!」

 

抵抗しても、いつものように与えられる刺激に、体が反応しない筈もなく。

 

 

「・・・・・んっ。」

 

 

眉村の手があっというまに自分のシャツのボタンをはずすと、するする肌を滑っていく。

 

 

_______結局、いつも好きにさせてしまう。

 

大体、好きだとか、つきあってくれとか言われたこともないのに。

どうして俺にそんなに執着するんだ。

 

 

「・・・はっ・・・眉村・・・やめ・・・」

 

 

鋭い目で真っ直ぐに見つめられて、逞しい腕にとらわれると、俺はいつも、身動きできなくなる。

 

 

「あっ・・・」

 

 

体の芯が火照る。

こうやって溺れていくのを、お前は楽しんでいるのか・・・?

 

 

急に、名前を呼ばれた。

眉村の上気した顔が目の前にあった。

 

 

瞳を閉じたのに、その唇が降りてきたのは自分の額。

驚いて目を開けると、

「・・・・嫌、なんだろ?」とニヤリと笑う。

 

 

悔しくて、思わず自分から唇を重ねた。

 

 

そのまま腕を伸ばして、眉村の首にからませると、強く抱き締められる。

 

耳元で、欲しい、と囁かれると、素直に頷いている自分がいた。

 

 

 

_____結局、惚れているのは俺のほうだ。

 

 

 

 

<終>

 

 

 

初めて参加させていただいた絵茶にて、目の前で展開される
素晴らしいイラストの数々に感動しました!
そして、さと様の描かれた眉村があまりにかっこよかったので、
絵茶後、思わずはじめてのリバに挑戦!?
勝手に書いてしまい申し訳ありませんでした(謝)

素敵な絵茶ログが見たい方は薬師寺祭り跡地へ